網膜剥離|奥田眼科|学園前診療所|奈良市にある眼科

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〒631-0036 奈良市学園北1丁目1-1-402 ル・シエル学園前4F
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網膜剥離

網膜剥離について

網膜剥離イメージ

眼の奥にある網膜が剥がれてしまう病気です。剥がれた部分は、視覚情報を得られなくなるため、その部分の視野が欠損します。加齢や糖尿病網膜症、事故やケガなどによって起こることもあります。網膜が裂けて、そこから剥がれていきます。眼球内には、硝子体というゲル状の液体で満たされていますが、これが網膜の一部を引っ張ってしまい、それがきっかけとなり、網膜剥離を起こすこともあります。事故や激しいスポーツなどにより20代に、加齢によって50代にそれぞれ多い傾向があります。

網膜剥離の原因

網膜剥離は、加齢や糖尿病網膜症などの一部の病気や、事故・ケガなどによる頭部や眼球への物理的ショックが原因で起こります。いずれも、破れ目や裂孔ができることが網膜剥離の原因になります。
眼球の中は、硝子体というゲル状の物質で満たされていますが、何かのきっかけでこの硝子体に網膜の一部が引きずられ、網膜に小さな裂け目ができてしまうことがあります。裂け目をそのまま放置しておくと、この小さな穴から網膜とその下の層との間にどんどん水分が入り込んでいき、最終的には網膜が剥がれてしまいます。

網膜剥離の症状

網膜剥離の症状として、以下のような症状があります。

飛蚊症

飛蚊症とは、物を見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える状態のことです。黒い虫のようなものの大きさや形はさまざまです。視線を動かすと追いかけてくるような動きをする場合もあります。症状が出る年齢も様々で、20代から症状を自覚する人もいます。網膜の裂孔(さけ目)から色素細胞が飛び出してくるので、黒い虫が飛んだような症状を自覚します。

光視症

光視症とは、実際は光がないのに、ピカピカと光って見える現象です。暗い部屋で閃光、稲妻のような光が見えたり、目を閉じていたのにピカッと光ったりといった症状が起こります。

視野欠損

視野欠損は、視野の中に見えない箇所がある状態です。網膜剥離を生じた部分は見えなくなり、視野欠損となります。視野欠損の多くは、緩やかに進行します。両目で見ていて片方の目が見えない部分を補い合っており、視野欠損に気づかないケースも多くみられます。

網膜剥離の検査

網膜剥離の検査には「眼底検査」「視野検査」の2つが挙げられます。

眼底検査

最も大切な検査が眼底検査です。これは、点眼薬で瞳孔を開き眼底の様子を調べる検査です。網膜剥離の眼底は、網膜裂孔の周辺の網膜が剥離しているのが確認できます。硝子体出血などで眼底が見えないときは、超音波検査を行います。眼底検査は、目薬で瞳を開いて目の奥を見る検査です。瞳が開くまで30分ほどかかりますので、時間に余裕をもって受診してください。

視野検査

見えない部分の位置を調べる検査です。日頃は両目で見ているため、視野欠損に気づかないことが多くあります。

当院の治療

網膜がはがれていない状態の場合は、レーザー治療で裂孔のまわりを焼き固める治療のみで手術をせずに終わらせることができます。網膜がはがれて網膜剥離になっている場合は、裂孔を塞ぎ網膜の下に入った水を抜く手術を行います。手術の方法は、目の中から行う方法と、目の外から行う方法があります。奥田眼科では、患者さまの年齢や網膜剥離の状態により、最適な治療方法をご提案させていただいております。

裂け目がある場合

網膜にできた裂け目は、レーザーによる治療を行い、剥がれにくくできます。瞳孔から網膜の裂け目にレーザーを照射し、裂け目の周囲とその下の組織をしっかり固定する治療です。

網膜が剥がれている場合

網膜剥離があるケースでは、剥がれた網膜を元に戻して固定する治療が必要です。網膜の状態によって、硝子体手術や強膜バックリング法などから、患者さまに適した治療を選択します。