その他眼科疾患|奥田眼科|学園前診療所|奈良市にある眼科

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〒631-0036 奈良市学園北1丁目1-1-402 ル・シエル学園前4F
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その他眼科疾患

眼精疲労について

眼精疲労イメージ

眼精疲労には、目の疲れ・かすみ・痛み・まぶしさ・充血・それに付随する頭痛や肩こり・めまいなどの症状があり、休息や睡眠の後も十分に回復しない状態です。スマートフォンやタブレットの長時間利用、パソコン作業などが一般的になり、眼精疲労の方がとても多くなりました。

眼精疲労は、全身疾患によって起こるものや、ストレスや不安などによって現れるケースもあります。デスクや椅子の高さやモニターの角度などの環境因子や、化学物質などの影響も指摘されているため、生活習慣を見直すことで改善につながることもあります。

花粉症について

花粉症イメージ

花粉症とは、特定の植物の花粉が原因(アレルゲン)になって症状を起こす季節性アレルギー性疾患のことです。スギ・ヒノキ・カモガヤ等の花粉により、それぞれの花粉が飛散される時期に結膜炎が生じます。花粉症は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水などを起こすことがあります。
毎年同じ時期に、かゆみ・涙・充血等の症状で悩まされる方は、症状が出始める約2週間前から予防的に抗アレルギー点眼をすると、症状を例年より抑えることが出来ます。ただし、予防点眼は点眼を開始して1週間ぐらい経ってからでないと効果が現れません。

花粉症には、早めの点眼が効果的です。すでに花粉症の症状が出ている場合は、抗アレルギー点眼とステロイド点眼等を用いて治療を行います。症状の軽い方は、抗アレルギー点眼のみで良いですが、症状が強いとステロイド点眼を併用しなくてはならないこともあります。
抗アレルギー点眼には、抗ヒスタミン作用を持つものと、持たないものがあります。抗ヒスタミン作用を持つ点眼は、かゆみ等によく効きますが、「眠気、倦怠感」等の副作用がでることがありますので注意が必要です。抗ヒスタミン作用を持たない点眼は、花粉症の予防には良いですが、既にかゆみ等の症状が出ている方には、効果が弱いこともあります。抗アレルギー点眼には、たくさんの種類があり、人によって向き不向きがあります。どの点眼が効くかは分かりませんので、気になる方はお気軽にご相談ください。

当院の治療

治療眼科で受けられる花粉症の治療では、目薬、点鼻薬、内服薬などの処方を行っています。

目薬

血管拡張を起こしにくくする抗アレルギー剤、アレルギー反応を抑制する抗ヒスタミン剤を主に用い、症状が強い場合にはステロイド剤の使用を検討します。

点鼻薬

ステロイドの点鼻薬を主に用います。

内服薬

抗アレルギー薬や漢方薬などの処方を行っています。眠くなりにくいものなどもご用意しています。

飛蚊症について

飛蚊症イメージ

実際にはいない、黒い虫のようなものや透明な紐状のものなどが浮かんで見える状態です。形や大きさは様々で、視線を動かすと一緒に動く場合や、ゆっくり下に落ちていくように感じられることもあります。明るくて色の変化のない青空などを見ていると気付きやすく、20歳代で飛蚊症を自覚することもあります。問題のないケースも多いのですが、重大な眼疾患の症状として現れる場合もあるため注意が必要です。

飛蚊症の原因

飛蚊症には、加齢など生理的な変化によって起こる生理的飛蚊症と、眼科疾患によって起こっている病的飛蚊症があります。生理的飛蚊症は、眼の中にあるゲル状の透明な硝子体の成分が加齢などで変化してシワのようになり、そのシワの影が網膜に映っているものです。他に硝子体が萎縮して網膜が硝子体から剥がれているケースもあります。病的飛蚊症は、治療が必要な飛蚊症であり、網膜剥離などがある場合は、視力の大幅な低下や失明につながる可能性もありますので、早期の受診が不可欠です。

当院の治療

ほとんどの飛蚊症は治療の必要がありません。網膜裂孔・網膜剥離など深刻な眼科疾患の症状として現れることがあります。失明や大幅な視力低下を防ぐためには、飛蚊症が現れた時点ですぐに受診することがとても重要です。特に、黒い点の量や範囲が急激に増えた、暗い場所で稲妻のような光が突然見える、急激に視力が低下した、視野の一部が欠けているといった症状を伴う場合は、できるだけ早く受診してください。

老視について

スマホ老眼イメージ

老視(老眼)とは、年をとって眼の調節力が低下し、近くのものが見えにくくなった状態をいいます。老視は、老化現象の一種なので防止することは出来ません。近くが見えにくくなれば、我慢せずに適切なメガネ(老眼鏡)を用いるのが良いでしょう。
老視が始まるタイミングは人によって異なります。老視は名前だけ見ると高齢期に始まるイメージがありますが、多くの方が40歳前後から老眼になり始めます。老化現象のひとつで、視力に問題がない方、近視の方、遠視の方など、誰でもなる可能性があります。

また、眼の調節力は年をとるにつれて低下する一方ですので、3年~5年毎に一度、老眼鏡の度を強くする必要があります。老視(老眼)が始まると新聞が読みづらい、読書ですぐ目が疲れる、近くがみえにくく少し遠くへ離さないと見えにくい等といった症状がでてきます。老視(老眼)が始まっているのに気づかず、無理をしていると眼精疲労等になることがあるので注意が必要です。

スマホ老眼

スマートフォンが普及してから、「夕方になると目がかすむ」「細かい文字が見えにくい」といった老眼のような症状を訴える若い方が増えています。ニュースなどでは『スマホ老眼』と呼ばれており、スマートフォンなど手元の画面を集中して見続けることで眼に疲れがたまり、眼のピント調節がうまくできなくなって起こります。一時的な症状で、十分に休息や睡眠をとれば解消することが多いですが、悪化すると休んでも十分に回復しなくなり、頭痛や吐き気などの症状を起こすこともあります。適度に休憩を入れたり、ホットタオルで眼を温めたりするなど、できるだけ眼をいたわるよう心がけてください。