「ものもらい」は昔からよく知られた病気で、「めばちこ」と呼ぶ地方もあります。医学的な名称は、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と言います。まぶたの縁にあって脂を分泌するマイボーム腺や、まつげの根元に細菌が感染し炎症を起こしています。まぶたの赤い腫れ、軽いかゆみ、まばたきの際の痛みがあるなどの症状があります。原因となる細菌は、主に皮膚や粘膜に常在している黄色ブドウ球菌などで、免疫力が落ちている時に感染しやすいです。悪化すると化膿してしまうこともあります。
当院の治療
抗生剤の点眼薬や軟膏、内服薬を使って治療します。数日で症状が改善し始め、1~2週間で治ります。症状がなくなっても、医師に指示された期間は必ず点眼や内服を続けてください。化膿して膿が溜まっている場合には、切開して膿を出すこともあります。