結膜炎|奥田眼科|学園前診療所|奈良市にある眼科

所在地
〒631-0036 奈良市学園北1丁目1-1-402 ル・シエル学園前4F
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結膜炎

結膜炎について

結膜炎イメージ

結膜炎は、なんらかの原因により結膜に炎症が起こる病気のことを言います。結膜が炎症を起こして充血や目ヤニ、涙が多く出るなどの症状を現します。結膜炎には、アレルギーによる「アレルギー性結膜炎」と、細菌・ウイルスによる「ウイルス性結膜炎」があります。原因や種類・症状もさまざまです。結膜は、まぶたの裏側から折り返して角膜輪部まで覆っている膜のことで、眼球内への異物侵入を防ぎ、眼の表面を涙で覆って眼の潤いを保つ役割があります。

目は、開けている時は常に外界の空気にさらされているため、細菌やウイルスによる感染症を起こしやすい部位とも言われています。

結膜炎のタイプ

アレルギー性結膜

アレルギー性結膜炎は、眼の痒み・充血・眼脂が主な症状です。その他に、鼻水やくしゃみなどのアレルギー性鼻炎との合併や、白目の腫れ、異物感・痛みが加わるなどの症状があります。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎は、ウイルスの種類によって症状が異なります。朝、目が開かないほどの多量な目ヤニ、強い充血、片眼から始まる症状などが特徴的です。人にうつす可能性がある結膜炎もありますので、症状があればすぐに受診ください。

感染性結膜炎について

細菌やウイルスが感染して、白目の一番表側にある結膜に炎症を起こす病気の総称です。感染力がとても強いので注意が必要です。眼の症状だけでなく、風邪のような喉の痛み・発熱などを伴う場合もあります。

感染性結膜炎の主な症状

  • 理由なく涙が出る
  • 目の中がゴロゴロする
  • 目ヤニが出る
  • 充血するなど目が赤くなる

上記のような症状がある場合は、早めに受診いただくことをお勧めします。

感染性結膜炎の原因

細菌による感染と、ウイルスによる感染の2つに大きく分けられます。

細菌性結膜炎

原因菌は黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌(冬に流行するインフルエンザウイルスとは違います)や肺炎球菌などです。黄色ブドウ球菌は、健康な人でものどや鼻、皮膚、手指などにいる常在菌です。感染力は弱いのですが、免疫力が落ちていると感染を起こします。また、子どもは感染しやすいため注意が必要です。眼にケガをしている場合も感染リスクが高くなります。

ウイルス性結膜炎

原因ウイルスは、ほとんどがアデノウイルスで、感染力が強く、人から人への感染を起こします。うつしてしまわないよう注意が必要です。アデノウイルスは子どもの風邪の原因としても多く、「はやり目」や「プール熱」もアデノウイルス感染によって起こります。

感染性結膜炎の治療

細菌性結膜炎の場合

抗生剤が有効です。点眼薬や軟膏、内服薬など、感染した細菌の種類によって適したものを用いて治療します。適切な治療を受ければ1~2週間で完治します。

ウイルス性結膜炎の場合

アデノウイルスには、有効な治療薬がないので、炎症を鎮めるなど症状を緩和させる治療を行います。主に非ステロイド性抗炎症点眼薬や、ステロイド点眼薬を用います。また、細菌感染の合併を予防する意味で、抗生剤を用いる場合もあります。安静を保っていれば2週間から1ヶ月程度で完治します。

感染を防ぐために

  • 手をこまめに洗う
  • 顔を拭くタオルは共用しない
  • お風呂は最後に入るかシャワーですませる
  • 子どもの場合は眼科医の指示に従って登校を控える

後遺症や合併症を防ぐために

結膜炎の症状が解消に向かった時期には、黒目に小さな点のような濁りが出ることがあります。症状が解消したからと、この時期に治療をやめると、角膜が濁り視力低下を招くことがあります。症状が解消しても医師の指示を守って治療を続けましょう。

結膜下出血について

結膜下出血イメージ

赤い出血が白目の部分に現れるもので、結膜下の血管が破れて出血しています。くしゃみや咳、強く鼻をかむなどで起こることもありますし、アルコールの過剰摂取や月経、水中メガネによる刺激で起こることもあります。視力が低下することはなく、眼のゴロゴロはあっても痛みが起こることはほとんどありません。
1~2週間で自然に吸収されることが多く、数ヶ月かかる場合もあります。解消に長くかかっても心配ありませんが、繰り返し出血を起こす場合には疾患が隠れている可能性もありますので、1度受診いただくことをお勧めします。

当院の治療

特に心当たりなく起こった出血の場合は、軽度であれば2週間程度で自然に治ります。ただし、ケガなどで起こった場合はすぐに受診してください。また、出血を繰り返す、痛みやかゆみを伴う場合には、結膜弛緩症などの病気が隠れている可能性がありますので、1度受診いただくことをお勧めします。

翼状片について

白目は半透明の結膜に覆われていますが、目頭から黒目に向かって結膜が三角形に伸びていくのが翼状片です。発症の原因はよく分かっていませんが、紫外線が関与していると指摘されており、高齢者の発症が多くなっています。

当院の治療

放置しても問題はありませんが、進行して黒目の部分を覆ってしまうと、見え方に悪影響を及ぼします。当院では、充血やゴロゴロを解消するための点眼薬による治療を行い、見る機能に悪影響がある場合は手術を検討します。少しでも気になる方や、進行が進み見え方に悪影響を与えている可能性がある場合は、お気軽にご相談ください。